時間旅行

1908年 創業当時からの念願がついに叶う
善光寺参詣団

日露戦争が終結した1905年(明治38年)、滋賀県草津で日本旅行の前身となる日本旅行会が設立されました。
草津駅構内での販売や食堂車を経営する南新助が本業の傍ら、高野山や伊勢神宮への参拝者の斡旋を行ったのがその始まりです。


日本旅行会を創業したときから、新助にはどうしても実現させたい旅行がありました。それは長野県にある善光寺への参詣旅行。
幼少の頃、祖父が毎晩のように話してくれた善光寺参詣の話こそが旅行に対して憧れを抱いたきっかけだったからです。また草津周辺は、生涯に一度は善光寺にお詣りしたいと願う人が多い土地柄。「汽車や旅館の手配が億劫で旅に出られない人も多いのではないか」と考えた新助は、気軽に善光寺へ旅立てるようにしたかったのです。


第1回善光寺参詣団が結成されたのは1908年(明治41年)のことでした。
募集を行ったところ1週間を経たずして予定人員の倍、約900名の申し込みがあったといいます。予想以上の反響に対応するため、このとき日本で始めて国鉄の貸切臨時列車も導入されました。


旅の行程は草津を出発後、東海道を上って江ノ島を見物。東京や日光を観光してから善光寺へ向かうという計7日間を要するものでした。
上野界隈に宿泊した際は、参加者が夜間に煌々と灯る広告塔の明かりを火事と勘違いして騒ぎとなる一幕もあったようです。波瀾万丈の道中を経て、参加者たちを最後に待っていたのは善光寺でのにぎやかな歓待でした。アーチと楽隊によって迎えられ、一山総出で行われた大法会を目にしたのです。
「旅行のお世話をすることで、世のため人のために尽くしたい」そう願い続けた新助の願いが結実した瞬間でした。


創業当時、列車内でくつろぐお客様
創業当時、列車内でくつろぐお客様



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